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ワクチン論 [医学]

UKのとある組織が、
新型コロナウイルスワクチンについて、
『有益性が既知の潜在的な有害性よりもわずかに大きい』
と主張する一方で、
『かなりの不確実性がある』とおっしゃっているそうです。

『(基礎疾患無しの)若年者への有益性は小さすぎるものの、
潜在的な副反応に関する長期的なデータが蓄積されれば
確実性が高まり有益性と有害性を再検討できる可能性がある』
との事。

原文を読んだ訳ではありませんが、
トンデモ記事って訳でもないでしょう。
何故なら、当たり前の事が書いてあるだけだから。



『潜在的な副反応に関する長期的なデータ』

ここに関する議論ってなされてるんでしょうか?
発熱がどうだ腕の腫れがどうだ、
血栓症がどうだ突然死がどうだという話は
しょっちゅう見かけるのですが、
長期的にどうこうって話を殆ど見た事がない。

せいぜい、
『分解されるんだから大丈夫!そんな心配は馬鹿げてる』
という記事がたまにあるくらい。

反ワクチン論者=陰謀論者の図式が定着した結果、
誰も触れなくなってしまったのでしょうが、
小声ででも触れといた方がいいと思うんだけどなぁ…



『ワクチン打ってもいいですか』という御質問には、
『私は止めはしません、お好きに』
とお答えしています。

『ワクチン打って大丈夫ですか?』という御質問には、
それがワクチンの安全性を問うているか否かに関わらず、
『【潜在的な副反応に関する長期的なデータ】が無い以上、
大丈夫とはよう言わん』
とお伝えしています。

『反ワクチン論者と生き残るくらいなら、
ワクチン打ってみんなで死んだ方がマシ』
という極論には『なるほど!』と膝を打ちましたが、
命を取られる程の事が接種者全員に起こるとも思えません。

よって、接種券を送りつけて、
『打ちたきゃどうぞ』という政府のやり方は
非常に理にかなっていると思うのですが、
想定よりは接種希望者が多かったのかもしれませんね。
反ワクチン=変人って流れが、
接種希望を加速させたという側面もありそうですし。

社会生活を送るのに支障がないのであれば、
様子を見るというのもありなのかもしれませんが、
それはあくまでこれといったriskがない若年者に限った話。

COVID-19とセットで、
色々掘り当てられちゃう属性の方は、
ひたすら家に閉じこもるかワクチンを打つかしないと、
なかなかな悲惨な事に…
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ワクチンの話 [医学]

打つ・打たないは各々が判断すべきでしょう。
国もあくまで国民個人が申し込む形にしていますし。

『強制』ではなく『希望者はどうぞ』
というスタンスであります。

ただ、医療従事者は逃げ続けるのが困難。
(それでもだいぶ逃げていましたが)

感染した場合の周囲・家族への影響がでかい上に、
そもそも感染者に接する機会が多すぎる。
ワクチン接種+感染予防策を取った上での感染なら、
同情も集められそうですが、
非接種で感染した場合は
色々ややこしい事この上ありません。

という事で、
4月と昨日に分けてコミナティを接種しました。
断腸の思いってやつですな。

正確には接種『される』のが普通なのですが、
昨日は時間外になってしまったので、
文字通り自分で打ちました。
やってやれない事はありません。

初回は左腕の痛みで挙上がしばらく困難でした。
あと、入眠中に痛みでちょいちょい覚醒。
これが地味に辛い。

2回目は初回より強い腕の痛み・挙上困難があり、
PHSを耳まで持っていけず、
聴診器も右手のみで着脱しなければならないと、
仕事がやりづらくてしょうがなかったので、
やむなくロキソプロフェンを内服しました。
接種部位の痛み以外に、
初回にはなかった軽い頭痛を自覚も幸い発熱はなし。



ダノン・ミッキー御夫妻の
ワクチン接種が話題になるくらいなので、
恐らく代議士の皆様はマジで打ってないんでしょう。

国民優先。
立派な姿勢であります。





んなわけあるかい。

結果オーライだったとなる事を切に願います。
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手打ち [医学]

4/13までで、
PCR施行人数が73000人(4/4までで40000人)。
PCR陽性者数が7500人(4/4までで3200人)。
亡くなった方が102人(4/4までで70人)。

PCR件数に対する陽性率はさらに上昇。
しかし、陽性者数に対する死亡率は1.3%まで低下。
要は、軽症の陽性者をがんがん掘り起こしとるんでしょう。

絶賛掘り出し中の軽症の皆様の処遇を誤ると、
受け皿の足りていない地域の医療機関が
どえらい事になりそうなのですが、
今のところは何とかなってんのかしら?

挿管管理までは不要な方については、
ICUのないとこでも診てあげないと、
いくら病院とベッドが沢山あっても、
訳分からん事になるぞー。



無観客競馬が始まってからはや6週間。
春節からは11週間。
D.P.号入港からは10週間。

相変わらずPCR陽性者の増加はスロー。
感染者はもっといるのでしょうが、
死者が102人というところから逆算すると
そう感染者が大量に隠れているとも思えません。

もし、想定より多くの隠れ感染者と、
抗体保有者(既感染者)がいるのであれば、
日本人は発症しづらくかつ重症化もしにくいという
ありがたい話になってくるのですが、
この期に及んでもクラスターがあちこちで発生している以上、
重症化しにくいってだけで、
そう極端に感染しにくい訳でもないのかなと。

ただ、感染が成立するまでのハードルは、
他民族よりは高いんでしょうね。

だとすると、なかなか抗体保有者は増えず、
ダラダラダラダラ感染者が増え続けて、
いつまで経っても自粛自粛…
医療崩壊の前に国民の懐が崩壊…

なぁんて事になって(もうなってるのか?)、
政権の足下がグラつくような事態に陥るのは
何としても避けようとするはずなので、
ファビピラビルでOKって結論を出して、
nCOV-2019とは手打ちにするんじゃないでしょうか。
副作用はともかく効くには効きそうですし。

で、めでたしめでたしになればいいんですけどねぇ。
何か落とし穴がありそうな気がするなぁ。
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2% [医学]

3/31までで、
帰国者・接触者相談センターへの
相談件数が31万件(3/29までで28万件)。

4/4までで、
PCR施行人数が40000人(3/29までで29000人)。
PCR陽性者数が3200人(3/29までで1900人)。
亡くなった方が70人(3/29までで54人)。

PCR件数に対する陽性率は上昇も、
陽性者数に対する死亡率は2%で不変。

死亡率が2%。

この数字はずっと動いていないので、
現時点での医療提供体制は
適切に機能していると考えて良さそうです。
この2%の方々及びその背景にいる重症の方に、
手が回らなくなる様な展開になるといよいよやばいと。
よって、治癒していく方との出し入れを、
何とかトントンくらいには
しておきたいところであります。
コントロールできるもんでもありませんが。

少なくとも、
緊急事態宣言を出したところで、
何も変わらん。
別の意味の死人が増えるだけ。



しかし、
無観客競馬が始まってから、はや5週間。
春節からは10週間。
D.P.号入港からは9週間。

それで患者増加がこのペース。

うーん。

これは、他国収束後も、
日本だけずーーーっと、
コロナ対策を続けざるを得なくなる展開か?
リアル鎖国になっちゃうやん。
マジで、これ、どういう仕組みなんよ?



どえらい事になっている米国と
死亡率はほぼ一緒。
(感染者28万人に対して死者7100人)

一方、Lancetのdata通りなのだとすると、
死亡率は0.66%だそうなので、
日本には実際には15000人くらいの
感染者がいる事になりますが、
例年のインフル患者数に比べたら、
クソみたいな数字。

10週かけて15000人にしか感染せず、
70人の方が亡くなる肺炎。
しかも亡くなる方の大半が御高齢の方々。

こんなもん、
持続的に流行っていたとしても、
少なくとも私はまっっったく気付けんぞ。

誰か良質なELISA kitを作ってくれんもんかね。



何にしろ、
ダラダラ年末まで無観客競馬って展開は
御勘弁願いたいなぁ…
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御行儀の悪い人 [医学]

3/29までで、
帰国者・接触者相談センターへの
相談件数が28万件(22万件)。

PCR施行人数が29000人(19000人)。

PCR陽性の人数が1900人(1000人)。

亡くなった方が54人(40人)。

( )内が約1週間前の数字。

東京で突如PCR陽性者が増えて、
一瞬びびりましたが、
その後の推移を見ていると、
やっぱ、こんなもんなんでしょう。

3月頭のJR名古屋高島屋の地下の有り様には
戦慄を覚えたものですが、
あれから3週間以上経っても、
愛知のPCR陽性者が爆発的に増える気配はありません。

電車内では大半の方がマスクもろくにせず、
駅前の居酒屋は満席。

こんな状況で未だにパニックになっていないんだから、
本邦では感染は拡大しようがないのでしょう。
BCGのおかげなんだか何なんだか知りませんが。

あるいは、サイレントに感染は爆発していたものの、
無症候者が抗体を獲得していった結果、
知らぬ間に集団免疫が成立しているか。



最初にnCOV-2019にやられたのが中共。
(といってもどえらい事になったのは武漢だけですが)

今食らっているのは、
ロシアを除く連合国及びさっさと降参したイタリア。
そのロシアも28日から29日にかけては、
モスクワだけで270人の感染が確認された模様



…これは、
太平洋戦争で無念にも散っていった英霊達が、
75年前の無念を晴らそうとでもしているのか?



ここからは、
上記の発想から連想した、
犯人日本説。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
初動から今日に至るまで、
科学的にはデタラメとしか言いようのない、
政府の後手後手の対応と、
全世界が不思議がる感染者の少なさ。

この『国難』に際しても、
不自然なほどに存在感が希薄な今上天皇陛下。

あまりにも予定調和的で、
何かのカムフラージュに見えなくもない五輪延期。

日本人のみが重症化しづらいウイルスを作ったり、
こっそりウイルスをばら撒いて
国民全体に感染を広げるのは流石に不可能。

しかし、ウイルスの正体が分かっていて、
予めワクチンが存在していさえすれば、
インフルのワクチン製造メーカーと結託して、
国内で感染が広がりにくい状況にした上で、
事を構える事は出来なくもない。
そういえば今年は異常にインフルエンザ罹患者が少ない。
もしや、ワクチンに何か『細工』がされていた?

五輪誘致を決めた瞬間から、
ここまでのシナリオを書いた誰かがいるのだとしたら…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

陰謀論者には堪らん展開になってきました。

万一こんな陰謀が存在するのだとしたら、
それに巻き込まれて亡くなった方々は
たまったもんじゃないでしょうが、
何百万人もの国民を巻き添えにする事になる戦争を、
責任の所在も明らかにせずに始めちゃう国ですからね。
少々の犠牲については何とも思わないという事は、
十分にあり得る。

とにかく、痛くもない腹を探られんように、
為政者の皆様には頑張ってもらいたいものですな。
(探る馬鹿はいないと信じたいですが)



政府がパチンコ屋の営業自粛を求め始めたら、
本気で感染拡大を抑えないとまずいphaseに
入ったと考えざるを得ないものの、
それまでは真面目に心配するだけ時間の無駄。

ただ、科学的に正しい正しくないとは別の次元で、
この御時世に不要不急の外出はNG of NG、
明らかなマナー違反でしょう。
トイレットペーパー買い占めの件といい、
志村氏逝去に際してのChinaバッシングの件といい、
御行儀の悪い人が増えたもんだなぁ…

合掌。
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蒲田くんと第4形態 [医学]

☆感染していても無症候の事もある。
☆軽症で済む事もある。
☆肺炎になる事もある。
☆呼吸不全から挿管管理に至る事もある。
☆そして時に死に至る。
☆何度でも罹患する。

これ、MRSA感染・肺炎の話。
たまたま保菌が判明したり、
喀痰培養で生えてはきたものの、
どうやら起因菌ではなかったらしいなんてのは
日常茶飯事。

インフルも、
何となく調べてみたら陽性ってのは
しばしば経験する現象であります。

調べる必要が無いので調べていませんが、
私の鼻腔にもMRSAは住んでいるかもしれないし、
夏場に熱中症だと思っている人達の中に、
インフルもいるのかもしれません。

わざわざ見つけにいかないと
見つからない病原体ってのはあるんです。



そこで浮かぶ一つの疑問。
2019-nCoVはいつから存在しているのか?
昨年末に発生したものだと言い切れるのか?

武漢で原因不明の肺炎が多発したために、
病原体の究明を行った結果、
新たなコロナウイルスが検出されたというのが事実。

じゃあ、それ以前の武漢では、
原因不明の肺炎はゼロだったのか?

これは調べようがありませんが、
んなこたぁ無いでしょう、多分。

よって、2019-nCoVが、
もっと前から存在していた可能性はなくはない。



無策を超えて、
蔓延に手を貸しているかの様な、
我が国政府の対応に、
もっと凄まじい勢いでの本邦での感染拡大を
想像していたものの、
個人的には想像していた程ではない印象。

なのではなくて、
やっぱ、もう蔓延してると思うんですよね。
検査が追いついていないのはあるのでしょうが、
言われているより無症候で済んでいる方が多く、
かつ重症化率も低いのではないかと。

しかし、だとすると、
何故に武漢では若い医師が複数亡くなっているのか?
感染するところまでは理解できても、
重症化して救命も出来なかったというのが
よく分からない。
自宅待機を命じられて、
人知れず増悪するという属性ではありませんからね。

場にいる医師の数、武漢における罹患率、
年齢別の死亡率からは明らかに多すぎるんです。
(そもそも医療従事者の感染者が多すぎるので
そこを分母にするとあり得ない数字ではありませんが)

中共が犯人という陰謀論は排除した上で、
原因を推測すると、

●過労
一番ありそうだけども、
過労でウイルス性肺炎が重症化するのか?
『COVID-19』はそういうもんだと言われてしまえば
そこまでですが。

肺炎で亡くなった事にされている過労死?

●感染者との濃厚接触?
確かにウイルスに曝露される機会は多いでしょうが、
であれば医療従事者が感染したら遍く重症化しちゃう。

●武漢に特有の事情?
宿主側に何か重症化しやすい遺伝的要素があるのならば、
やたら武漢だけ死亡率が高い理由にはなりそうですが、
その武漢でもそう若い方の死亡率が高い訳ではないはずで、
(武漢だけの年齢別死亡率は見つけられず)
やっぱよく分からん。
そもそも、亡くなった先生方が武漢出身か知らんし。

受容体の発現が日本人とChineaseは
多いという報告はある様ですが…

うーん、分からん。
とにかく武漢とそれ以外の様相が違いすぎる。

武漢の罹患率1000人あたり3.63人に対して、
培養環境にあったD.P号では3700人あたり700人が感染。
しかし、今のところ致死率は1%を切っています。
一時期4%とも言われた武漢の1/4。
培養環境に医療従事者を投入して、
全国にばら撒いてみても大した事は起きず。

考えれば考えるほど、
武漢を中心とした湖北省の肺炎の病原体と、
他地域で検出されている2019-nCoVが、
同一の物とは思えなくなってくるんですよね。
蒲田くんと第4形態くらいは違っとるんじゃないかしらと。



▼2019-nCoV自体はずっと前から存在していて、
その病原性はインフルとどっこいどっこい。
誰も探さなかったから見つかっていなかっただけ。
武漢には同定されていない、
未知(という事にされている)の本命の病原体が存在している。

何せ、上気道炎症状は出ないって話なのに、
感染症学会の症例報告の症例の大半に、
上気道炎症状が記載されてますからね。

▼湖北省から広がるにつれて、
2019-nCoVが徐々に弱毒化している。

上記のどちらかだと睨んでるんですが、
どうなんでしょ。
答えが出るのは夏頃かな。



とか言ってたら、
Chinaのjournalで型が2つあるとか
言い出したグループがある模様。
ほれ見ろ。

型が2つっていうか、
どっちかが本命の『武漢ウイルス』やろ。

そっちが海を渡ってこない事を切に願います。
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COVID-19 [医学]

『奴』は、ヒタヒタと、
しかし確実に我々に忍び寄ってきています。

D.P.号に乗り込んだDMATTERからの話を、
感染症に関しては素人の私が聞いても、
『COVID-19の伝播に関するdataでも集めてんのか?』
と疑いたくなるような状況ですし、
DMAT隊員の感染なんて必然 of 必然。

隊員各々が自施設にウイルスを持ち帰ってくれれば、
『基礎疾患のある高齢者』に『極めて効率良く』
ウイルスを感染させられますし、
透析室になんて持ち込まれようもんなら、ねぇ。
お察しくださいって話ですよ、はい。

院内感染はともかく、
市中感染も着実に広がっているものと思われます。
今月中には指定医療機関以外でも
入院加療をって話になるでしょう。
愛知で68床しかないんだから。

空床だらけで赤字に喘ぐ弱小病院としては、
ありがたい話、な訳がない。
洒落にならんぞ、全く。



DMATってのは、
『Disaster Medical Assistance Team』の略称。

実は、随分前に政府自らゲロッとるんですな。
『これは災害(人災)ですよ』ってね。

で、人災にも作為と非作為があるわけですが、
今回は果たしてどっちなのかと。

正直、『わざと』、
アウトブレイクさせようとしているように
見えなくもない。
ウイルスたっぷりの培地を柄杓で掬って、
医療機関の玄関でばら撒こうとしているようにも…

こんなん言いながら、
私は非作為、ただの失策だったと信じてますよ。
結果的に大事にならなかった場合、
Chinaとの関係が拗れるのは、
あまりうまくはないですからね。
まぁ、既に大事になっていると言えなくもないですが。
Chinaほどの死亡率になるのかというと、
それはそうはならんのではないかという気もしています。

何にしろ、国の舵取りを担う為政者ってのは、
大変なんだなぁ。
(みたいなシーンがシン・ゴジラにありましたな)



一応、社台会員の端くれではあるので、
6月までには収束してくれる事を切に願っています。
収束してなかったら、
ツアー・募集馬検討どころじゃないだろうし。
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NT [医学]

ニュータイプとか
ナリタトップロードの話ではありません。

胎児後頸部浮腫(nuchal translucency)。
略してNT。
妊娠11週〜13週のあたりで胎児に見られる
文字通り後頸部のむくみのことを指す
医学用語であります。

何でも、NTの厚さが3mmを超えると
ダウン症等の染色体異常の確率が
高まるそうな。
ふむふむ。

ちなみに、私はまっっったく覚えていませんでしたが、
国試から2ヶ月しか経っていないイケメン研修医君は
ちゃんと覚えていました。
えらいぞ。よしよし。



で、うちの子、
後頸部に5mmの浮腫が見つかったんです。
しかも、15週で。
11週の時点では
むくみの『む』の字も見当たらなかったのに。

厳密には『NT』の定義からは外れた
『何らかの後頸部の浮腫』だった訳ですが、
染色体異常の可能性と併せて説明されたのが

『ヒグローマ(hygroma) 』。

これまた染色体異常を伴う確率が高かったり、
胎児水腫にまでなってしまうと
死産につながるという厄介な疾患なのですが、

全く記憶に無し…
おっかしいなぁ…


妊婦健診後には
いつも結果報告のLINEが送られてくるのに、
15Wの健診の日に限っては、
待てど暮らせど妻からの報告は無し。

元々2人で出掛ける予定があった事もあり、
仕事を早々に切り上げて
嫌な予感と共に帰宅してみると、
案の定、いつもはTVと明かりが灯っている
1階のリビングが真っ暗。

で、明かりのついている2階に上がってみると、
洗濯物をたたんでいる妻の目が真っ赤っか…



お出掛けどころではなくなってしまったので、
妻が受けた説明にあったという
『胎児後頸部浮腫』『hygroma』について
Google先生に教えを請いまくってみると、
引っかかってくるのは
どれもこれも気の滅入るような内容のものばかり。

何度も心を折られそうになりながら、
得られた情報を客観視して
何とかたどり着いた結論は、

☆5mmから大きくならなければ
とりあえずの命の危険はなさそう。
☆染色体異常があると心奇形が見つかったりするかも。
☆浮腫・嚢胞が消えていってもダウンの可能性は6%弱。

うん、控え目に言って、これは、
でらヤバい!



暗澹たる気分で、
翌日、妻と2人で改めて産科を受診。

☆染色体異常スクリーニングで観察する後頸部に
NT様の浮腫が出現しているが、
スクリーニングで観察する時期とはズレている。
☆hygromaの可能性もあり、その場合は時に致命的となる。
☆いずれにしろ染色体異常の可能性あり。
☆経過を見ないと予後については何とも言えない。
☆リスクはゼロでは無いが、
羊水検査で染色体異常の有無については診断可能。

まぁ、そらそうでしょうなという説明でした。

とりあえずその場では、

☆羊水検査はしない。
☆しばらく短い間隔でエコーをfollowしてもらう。

という事だけを決めて帰宅。

2人して落ち込んでいてもしょうがないので、
もちのき賞を観に京都競馬場へ行った後、
イルミネーションを見たいとの
リクエストに応えてUSJへ。

まぁ、しかし、
そんなもんで気持ちが晴れる訳もなく、
翌週の再検まで気が気じゃありませんでした。

だって、エコーを見れば
妻のお腹の中で我が子が元気に動いているんです。
かわいくて、愛おしくてしょうがないんです。

染色体に異常があろうがなかろうが、
生きて産まれてこられる可能性が
わずかでもあるのならば
諦めたくはありませんでしたし、
この子が失われてしまうなんて
想像したくもありませんでした。

何より、そんな事になった時の
妻の心痛を想像するだけで
私の胸が引き裂かれそうでした。

何かしらの重荷を背負って
産まれてくることになったら、
『何故産んだのか?』と
恨まれる事になるかもしれない。
その恨みを2人で引き受ける覚悟はしておこう。
そんな事を話し合ったりもしました。

親や上司に心配をかける訳にもいかず、
ただただ2人で抱え込むしかなかったので、
あの1週間は本当にきつかったです。



あれからちょうど半年。
もちの木賞で出遅れたオノさんは
無事に500万下を突破し、
我が子も無事に産まれてきてくれました。

心雑音が聞こえるらしいのですが
そんなの関係ありません。
今はまだ目に見えない奇形が
隠れていたりもするかもしれませんが
そんなもんもクソ食らえです。
3人で力を合わせれば
どんな困難も乗り越えられる!

はず!多分!



後頸部の浮腫は週を追うごとに縮んでいき
最終的には同定困難になっていました。
こういうケースはまず問題が無いと説明されましたし、
確かに妊娠〜出産までは
何のトラブルもなかった訳ですが、
実際のところ、どうなんだろ?

答えが出るのは数年後



という事にしておきたい。
自分で聴診してみる勇気はございません。
父はヘタレなので。

NiceなTousanを目指さねば。
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??? [医学]

梅田の事故。
たまにあの辺りに迷い込むので
まぁまぁびびったのですが、

解離でタンポになって亡くなった方の死因は
タンポじゃなくて解離なのでは?

なぜ、無理矢理心疾患で亡くなった事にしたがる?
大動脈疾患なんだけど。

大動脈瘤の破裂は予見できても
解離の発症を予測するのは一部を除いてほぼ不可能。
大変不幸な出来事でありました。

それを、なぜ心疾患と発表する?
訳分からん。